大阪の父ちゃん・・Skype・・東京の息子
父ちゃんが大阪に単身赴任したその夜、
母ちゃんの からで、テレビ電話を息子が掛けてきてくれた。
「ひゃー!息子!」
「キャー!父ちゃん」 と、嬉しさのあまりお互い呼び合っちゃったよ。
「すごいね、見えるね。じゃあ父ちゃんの部屋を紹介するね」
と、iPhoneをぐるーっと回して
「ここにトイレ・お風呂。廊下にキッチンがあるんだよ」
「アハハ、廊下にキッチンって」
「そんで、部屋にはベッドとソファと机とテレビと」
一通り部屋を見せて、次はベランダからの風景。
「あそこに小学校があって、中休みにみんな外で遊んでるよ」
「へー!」
部屋に戻って、
「もう風呂入ったの?ご飯何食べたの?」
「もう入ったよ。ご飯はケンタッキー」
「父ちゃん大阪弁使ってるの?」
「そんなに早くしゃべれるようにならないよ」
「そっかー」
なんて他愛もない事を、お互いに映った顔を見ながら話し続けてたら、
なんと!1時間20分経過!
11時近くになっちゃたので、
「じゃあ今日は寝ようね」
「そうだね」
「お休み~」
「お休み~」
と言ったのに2人で頭や手足を激しく動かして、映ってる姿に大笑い。
「じゃあ本当にお休み~」
「お休み~」
「お休み~」
「お休み~」
「お休み~」
「父ちゃん切ってよ~」
「分かったよ、じゃあ本当にお休み~」
「お休み~」
まるで別れを惜しむ恋人みたいにしてテレビ電話を切った、
単身赴任の初日でした。
それにしても簡単にテレビ電話ができるなんて、
21世紀って、すごいなぁ。
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